ホテルニューグランドは、本年7月23日(土)タワーオープン20周年を迎えます。
これを記念し、このたび以下の内容にて、広くお客様より「200文字のエッセイ」を募集いたすこととなりました。

2011.7.13 沢山のご応募ありがとうございました。入賞された方の氏名を発表いたします。

審査・結果発表

河村 美恵子 様/テーマ “ 祝 ”

彼女の御両親に会って欲しいと息子からの電話。いよいよだ。 我家の一人息子が本当の意味で一人立ちをする時が、そこまで来ている。 しばらくして二人分の新幹線とホテルのチケットが広島の私達夫婦の元に届いた。 ホテルニューグランドのタワー1508。 初めて我子の招待で泊まる部屋。私達にとって特別な場所になった。 よくここまで成長してくれたね、ありがとう。そして心から、おめでとう。ベイブリッジが少しかすんだ。

木村 勝 様/テーマ “ 出会い ”

「良い事を思いついた!」この一言で、何時も僕は面倒な事に巻き込まれる。 ル・ノルマンディで披露宴をした時も、ライスシャワーでなく折鶴シャワーをしたいという妻の提案で、千羽鶴並みの折鶴を折る事になった。 挙式前日になっても想定していた数には届かず、初めて泊まったタワー高層階の部屋で、二人して黙々と折鶴を折った。 僕は徹夜で折鶴を折った。今でもニューグランドタワーを見る度に、挙式の日の、冬の朝焼けを思い出す。

さかがみ えま 様/テーマ “ 宿 ”

3・11。青空が消え、頭上は雲に覆われた。宿泊客や従業員は、ホテル前の駐車場に避難していた。 夕暮れが近く、寒かった。余震は続いていたが、雨の予報の為か、係の誘導で客は中に入り始めた。 そのとき「○○さん、さあ入りましょうね。御免なさいね」車椅子の高齢の女性に、ドアマンさんが明るく声を掛けたとたん、不安そうだった人々に笑顔が広がった。 伝統はかくも優しく、温かく、強い。次もまた、必ずと、心に決めている。


選考風景
選考風景
銀賞
「イル・ジャルディーノ」ランチコース 1組2名様ご招待
阿部 松代 様
銅賞
「ザ カフェ」 ペアお食事券 1組2名様ご招待
渡邉 栄子 様
「祝・集・旅・会・食」エッセイ賞
「シーガーディアンU」ペアカクテル券 5組10名様ご招待
土屋 千鶴子様
高宮 健祐 様
藤田 浩 様
新川 かおり 様
横山 恵子 様
特別賞
佐々木 久美子 様
市井 勇人 様
大久保 規矩夫 様
安井 緑 様
辰野 利夫 様

総評

ホテルニューグランドには私自身、とても思い入れがあります。人生の節目節目に貴重な思い出もあります。

そのせいでしょうか。集まった応募作を拝読しながら、不思議な既視感にかられました。応募者ひとりひとりと、ある時はロビーで、 ある時はレストランで、またある時は廊下で、たしかにすれ違っているような気分になったのです。

ひとつのホテルが、そこでの短いひとときが、あとの人生を魔法のように変えてくれることがあります。応募作にはそうした「魔法の時間」が溢れていました。

どうしよう、どれを選ばせていただこう、と嬉しく迷っていたあの時間も、私にとってはまさにそんなひととき。 至福の時間を、応募してくださった皆さまと共有させていただきました。心から感謝いたします。

山崎 洋子
京都府宮津市生れ
横浜市在住 コピーライター、児童読物作家、脚本家を経て小説家に。
1986年「花園の迷宮」(講談社)で第32回江戸川乱歩賞を受賞。
小説、エッセイ、ノンフィクションなど多数。舞台の脚本、演出も手掛ける。
横浜市開港150周年イベントでは市民参加プラットフォーム推進委員会委員長を務める。 2010年度NHK地域放送文化賞受賞。最新刊「横濱 唐人お吉異聞」(講談社)

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