発祥の伝統料理

開業当初から、「最新式設備とフレンチ・スタイルの料理」をキャッチフレーズとして、レストランには特に力を注ぎ、結果、ドリア、ナポリタン、プリンアラモードなど広く知られる発祥メニューをはじめ、日本の食文化に多大な影響を与えました。
ホテルニューグランドで誕生し、横浜から日本中へと広まった洋食メニューの数々は、今でも本館1階コーヒーハウスで食べることができます。

シーフード ドリア

初代総料理長 サリー・ワイルが体調を崩した外国人客のために即興で考案した一品

【価格】
6月30日まで ¥2,783(消費税・サービス料込)
7月1日より ¥2,909(消費税・サービス料込)

いまや定番の人気メニューである「ドリア」。
お米を使ったグラタンのような料理です。
この「ドリア」、実は日本で誕生しました。

『ホテルニューグランド』で初代総料理長を務めたサリー・ワイルが考案した料理です。
サリー・ワイルは、1927年、ニューグランド開業の際にパリから招かれたスイス人シェフ。
フランス料理のシェフでしたが、西欧料理全般に長けていて、イタリア料理やスイス料理なども得意としていました。

サリー・ワイルは、メニューに「コック長はメニュー外のいかなる料理にもご用命に応じます」と記し、お客様の要望に合わせて様々な料理を作って提供していました。
ある時、滞在していた銀行家から、「体調が良くないので、何かのど越しの良いものを」という要望を受け、即興で創作した一皿を、お出ししました。その時作ったのは、バターライスに海老のクリーム煮を乗せ、グラタンソースにチーズをかけてオーブンで焼いたもの。
好評だったこの料理は、"Shrimp Doria"(海老と御飯の混合)として、レギュラーメニューになり、ホテルニューグランドの名物料理の一つになりました。

弟子達により、他のホテルや街場のレストランでも提供されるようになり、今や全国の洋食の定番料理として大人気となった「ドリア」。
ホテルニューグランド発祥のオリジナル・ドリアは、名物料理として今でもコーヒーハウス「ザ・カフェ」でお召し上がりいただけます。

スパゲッティ ナポリタン

2代目総料理長 入江茂忠が、接収時代、茹でたスパゲッティに塩、胡椒、トマトケチャップを和えた物を米兵が食べているのを知り、アレンジを加えて生み出した一品

【価格】
6月30日まで ¥2,178(消費税・サービス料込)
7月1日より ¥2,277(消費税・サービス料込)

終戦後、1945年8月30日に到着した連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーによって米軍による占領が開始され、以降1952年までの間、ホテルニューグランドはGHQ将校の宿舎として接収されました。
彼らの持ち込んだ軍用保存食の中にスパゲッティとトマトケチャップがあり、米兵たちは茹でたスパゲッティに塩・胡椒で味付けをし、トマトケチャップで和えた物をよく食べていたそうです。

接収解除後、ホテルには彼らが持ち込んだ大量のスパゲッティが残されていたことから、戦後2代目の総料理長を担った入江茂忠は「ホテルで提供するに相応しいスパゲッティ料理を作ろう」と、苦心の改良を重ねました。

もともと、当ホテルでは、初代総料理長サリー・ワイルより受け継いだカルーソー(仔牛の細切り肉とトマトベースのデミグラスに合わせた料理)やボロネーゼなどのスパゲッティ料理があり、入江は新たなメニューとして、トマト本来の味わいを生かしたホテルならではの料理を提供しようと、ニンニクと玉葱の微塵切りを飴色になるまでよく炒め、生のトマト、水煮のトマト、トマトペーストを加え、ローリエとオリーブオイルを入れてソースを作り、スパゲッティと合わせ、この料理を「スパゲッティ ナポリタン」としてお客様へお出ししました。

ホテルニューグランドのスパゲッティ ナポリタンは、コーヒーハウス「ザ・カフェ」でお召し上がり頂けます。

プリン・ア・ラ・モード

アメリカ人将校夫人たちを喜ばせたいと、当時のパティシエが考案した一品

【価格】
6月30日まで ¥1,815(消費税・サービス料込)
7月1日より ¥1,897(消費税・サービス料込)

終戦後7年間、GHQに接収されていた当ホテルは、その期間、将校とその夫人が宿泊していました。

ホテル内のボールルームでは、アメリカから送られてきた最新の映画が上映されるなど、横浜の中心にありながら、ここだけ外国のような特殊な場所であったため、デザートに関しても、将校夫人が喜ぶ、見た目にも華やかさで満足できるボリュームのものを出す必要がありました。

「お料理好きの奥様から、アメリカの有名なお菓子学校の教科書をいただき、 それでいろいろ勉強したり、サジェスチョンを受けたこともあったようです。 味だけでなく、量もアメリカの方々に合わせないといけません。
向こうのデザートは、 本当にドーンッといった感じで出てきますよね。プリン一個だけというわけにはいきません。そこで、アイスクリームや、アメリカから送られてきた缶詰の果物と組み合わせて出したんです」

ただ、これだけの量のデザートを従来のデザート皿にのせるのは難しかったため、コルトンディッシュという特殊な器に盛りつけて供されました。
この洗練されたスタイルから、このデザートは、“プリン・ア・ラ・モード”と呼ばれるようになりました。
今も、「プリン ア ラ モード」には、その器が使われています。

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